『ちょっぴり楽しい明日のための即興演劇講座』4/21の記録
こんにちは +link の山田珠実です。
4月21日のワークショプ『ちょっぴり楽しい明日のための即興演劇講座』
今回のお題は「楽な呼吸、落ち着いたやり取り」。
ご参加下さったみなさん、ありがとうございました。
やったことのリストを残します。
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・それぞれの呼び名 〜今日の気分を擬音にしてみる
・円になって、クラップを飛ばす。〜投げた相手に向かって一歩近づく、あるいは、遠ざかる。
・ランダムに歩いて 両手をアップ 両手をダウン のゲーム
・自分に正直に居る練習。〜ランダムに歩いて、目と目を合わせて 立合う。→居心地が悪くなったら、素直に片手を上げて、立ち去る。
・相手の意識を汲み取る練習 〜互いに2〜3メール離れて立つ、A はBに自分に近づいて欲しいか、自分から離れて欲しいか、任意に決めて、それをはっきり思い続ける(途中で変更はしないこと)。BはAがどちらを思っているか、推し量る。Aに向かって、近づき、あるいは離れ、ライン上を歩きながら、Aの意識を汲み取る。
・呼吸についてミニミニレクチャー〜吐いて上がって、吸って下がる、横隔膜を意識する。
〜肋骨周りをほぐして、伸ばして、肺の動きを感じてみる。
・顔を大きく動かして、互いに真似する。
・パートナーの手の動きに音(声)をつける。
・ジブリッシュサークル〜ちょっとずつ音を付け足して、だんだん長くして回す。
・ジブリッシュで会話
〜言い争う / 痛みを分かち合う / 歓びを分かち合う
・ジブリッシュでシーンを作ってみる
〜登場人物は (結婚している)カップル・その子ども・妻の母・妻の姉・夫の浮気相手
・ふりかえり
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ワークショップ中、印象的だったのは、2人1組でジブリッシュ(めちゃくちゃ語)で会話をした場面。
ひとりの参加者が語ったジブリッシュの音を、会話の相手がそのまま受け取り、同じ音を繰り返して口にしてうなずいていました。
相手の音を耳で受け取り、そのまま記憶し、自分の声にしてみることから始まるやりとり。
「感情を分ち合う」という課題に対し「言葉自体の意味は分からないから、まず、そのまま繰り返してみる」ということを人が自然にするのだな。その様子は美しいなと思いました。
日常では、「分かった気になる」「分かったことにする」ことが割と頻繁に起こっているような気もします。
ジブリッシュだと相手の言っていることが「分からない」という前提に、まず立つことから始められる。
だから、どうしたら「分からないなりに分かるかな?」と身体を使って繋がる方法を探すことができる。
ひょっとしたら、言葉を使って会話している時以上に、その人の真にある優しさや知性が浮かび上がっているようにも見えました。
そして「(とりあえず)分かること」以上に「繋がろうとする意志」の方が大切な場面って結構あるよなぁ〜。と思いました。
繋がるためにある『言葉』の原点を見るようでした。
次回の『ちょっぴり楽しい明日のための即興演劇講座』6月8日16:00〜18:30。大阪市立青少年センター和室702で開催予定です。
テーマは「楽な呼吸、落ち着いたやり取り 〜その2」。
今回とは違う切り口でどう展開できるか、作戦中です!